【動画】花火師たちの言葉=室矢英樹撮影
連載「HANABI」第10部 花火師たちの言葉(5)=完
作り手と見る者の思いがつながる――。今野義和さん(61)はそんな作品を「共振の花火」と呼び、生涯の目標に掲げる。「現代の名工」が織りなす言葉に心がふるえた。
◇
一瞬にして、人生を変えるきっかけになるかもしれない。花火には、幾万もの人たちの表情を同じにする「魔法の力」があると思っている。
他の人たちがやらないことに挑戦してきた。いや、やりたいことをやってきたんだな。
麦わら帽子やどら猫といった、丸くない「型物花火」をおもしろがってつくってきた。
サーカスでたとえれば、型物はピエロ。演じる者も、見る者も緊張するシーンばかりではなく、ワンポイントね、意表をつくような笑いがあると和むでしょう。
- 【連載(4)】戦後80年「大曲から平和を発信」 海外進出で先頭を走る花火師の夢
30年ほど前、九州で開かれたコンクールのときに、「花火界の伝説」と称される青木多聞さん(故人)にほめられたことがある。
まだ打ち上げが続いているのに、「今晩の優勝はおまえだ」と声を掛けてくれた。若造のわたしからすれば、雲の上の人だよ。
その花火が「華キキョウ芯」だった。
物語があるのが「作品」
大会の最中に面と向かってほめられたのは、後にも先にも初めて。優れた人がほめるのは、良いものなんだろうね。
ものづくりってね、変えない…